聞き慣れた「いい音」。 Yamaha L-55 Custom(1981年製)というギター

聞き慣れた「いい音」。 Yamaha L-55 Custom(1981年製)というギター

昨日、ビートたけしさんの「浅草キッド」を弾き語りした動画を投稿した。

思っていた以上に多くの方にご覧いただき、
「しみじみ伝わる弾き語りですね」
という言葉も寄せていただいた。

動画を投稿してから何気なしに、
自分が演奏したインスタ動画が何度もループ再生された。

お店のSonyのスピーカーから聞こえる
L-55の音がとても心地が良かったため、
このブログを書いておこうと思った。

このギターの音は、派手ではない。
けれど、どこか懐かしく、耳に自然と馴染む。

日本でフォークや弾き語りを聴いて育った方なら、
きっとどこかで出会ってきた音だろう。

ヤマハのアコースティックギターは、
歌を邪魔しないことを大切にしているように思う。

レンジは広すぎず、低音は出すぎない。
それでいて、鳴りは豊かだ。
声の居場所をきちんと残しながら、
ギターが静かに支えてくれる。
弾き語りにおいて、「歌いやすい」と感じる理由が、そこにある。

ネックシェイプも、よく考えられている。
手に取ると、すっと馴染む。
日本の多くのミュージシャンに実際に弾いてもらい、
試行錯誤の末に熟成されていった形なのだろう。
演奏性を最優先に設計されていたことが、自然と伝わってくる。

ヤマハオリジナルのジャンボ・ボディ。
大きすぎることはなく、
それでいて、しっかりとした箱鳴りがある。
音量は十分だが、抱えにくさはない。
弾き語りに適した、バランスの良いサイズ感だ。

細部に目を向けると、
このギターが特別な1本であることが分かる。
丁寧な木工。
一見すると華やかな装飾も、
そばに置いて眺めていると、静かな品格へと変わっていく。
ラグジュアリーモデルにふさわしい、実直な手仕事がそこにある。

このL-55 Customは、受注生産の最上位モデル。
トップにはエゾ松、サイド&バックにはハカランダ。
今ではとんでもない仕様が、
当たり前のように用いられていた時代のギターだ。
所有する満足感も、自然と満たされていく。

このL-55 Customをデザインしたテリー中本さんは、
2024年8月に、惜しまれつつ逝去された。
今もなお、多くのアコースティックギターファンの心のどこかに、
静かに息づいている存在なのだろう。

2025年に当店に来てくれた、数多くのギターたち。
その中でも、この L-55 は、店主にとって特別な1本だった。
それまで知らなかったアコースティックギターの魅力を教えてくれた。
年の終わりに、あらためて深く向き合うことができたことを、
素直に嬉しく思っている。

このギターの価値は、
YAMAHAを好む方であれば、きっと静かに伝わるものだと思う。

ご縁のある方に、
長く弾き続けていただけたらとても嬉しい。

・・・・・
音の雰囲気は、
弾き語りの中で触れています。

YouTube
https://youtu.be/VhjElBdEl8k?si=UwTDr3pYTA1KarDP

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商品詳細
https://sincereguitars.com/products/yamaha-l-55-custom-1981

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